日々の記載事項

思ったこと、見たものをつらつら書いてます。90年代~00年代の思い出を。仕事中に。

夢を与える仕事はかくあるべきだ。『NEW GAME!!』

f:id:casek0309:20170826095926j:plain

 

今期No,1覇権アニメ間違い無し『NEW GAME!!』。

皆さんご覧頂いているでしょうか。

ちなみに僕は今期これしか見ていないので必然的にNo,1なのですが。

 

newgame-anime.com

 

あー、萌え系ね。ハイハイ。と思ったそこの貴方。

正解。

このアニメの魅力はとにかく女の子が可愛くキャッキャしてる様子を

楽しむ事が9割だと思う。

ちなみに男性キャラは皆無。背景としてたまーーーーにいる程度である。

 

しかし残り1割は何かと言うと、

新卒で会社に入ってから一人前になるまでの社会人成長ストーリーなのだ。

島耕作であり、サラリーマン金太郎的面白さがあると言っても過言ではない。

うん…言い過ぎた。話がブレそうなので話半分で聞いて頂きたい。

 

Netflixで見ている為、現在放送中の2期6話が最新話になるのだが、

この最新話がかなり自分的に響いてしまったのでこのブログを書いている。

 

f:id:casek0309:20170826101117j:plain

この子が主人公の涼風青葉ちゃん。

TVゲーム「フェアリーズストーリー」シリーズが大好きで、

それらを製作している会社に入り、悩みながらも社会人として成長していく。

 

f:id:casek0309:20170826101519j:plain

このお姉さん、八神コウが青葉の上司であり、

フェアリーズストーリー」キャラデザを一作目から任されている敏腕デザイナー。

青葉の憧れであり、良き上司・そして目指すべき目標として描かれている。

 

 

最新話では、青葉がキャラデザを任されている新作ゲームのキービジュアルを

巡って物語が展開する。

 

発売前のゲームのキービジュアルと言えば、ゲームの第一印象・購買意欲を決める

かなり重要な役割を持っている。

 

通常であれば、キャラデザを請け負う青葉がキービジュアルも描く事になる筈だが、

会社・スポンサーの「社内の期待も大きく、絶対に失敗出来ない案件」である事を

理由としてキービジュアルは実績のある八神が描く方針になってしまう。

 

しかし、青葉は結果が決まっている負け戦だと分かっていても

八神コウとのキービジュアルコンペを提案し、憧れの人に挑む事となる。

 

 

☆青葉ちゃんの真っすぐさが眩しい。

青葉からしたら八神は会社に入る前から知っている憧れの人なんですよ。

会社からキービジュアルを八神に描かせるって話が出ても、

「まぁ、八神さんには敵わない、会社の方針ですし…」と一回は諦めるんですよ。

分かる。分かるよー。俺だったら絶対ここで終わっている。

 

でも、諦めない。

勝ち負けじゃない。自分が成長する為に。100%でぶつかって納得したい。

この真っすぐな気持ち。素晴らしかったです。

 

☆八神さん、いい上司になったね…

八神は絵の実力があった為、新人だった頃からガンガン仕事していた訳ですよ。

それこそ先輩を蹴落とすぐらいに。

 

仕事がバリバリ出来る新人。周りからしたら面白くない。

不器用な性格が災いして、仕事の実力とは反比例する様に

同僚・先輩からの信頼はどんどん失ってしまう。

 

後輩が出来ても、上手く教えられない。ついキツく当たってしまう。

結果、八神が教えていた後輩は仕事を辞めてしまう。

 

そんな過去を持っていた八神さんですが、純粋で一生懸命な青葉とは相性も良く

良き師弟関係を保っていた最中に、後輩の仕事を自分が奪う様な事になってしまう。

 

キービジュアルを任せられる話が出た時も、

「これは青葉の仕事で、青葉にやらせるべきです!」と珍しく声を荒げるんですよね。

このシーンは緊迫感もありつつ、八神の成長が垣間見えた良いシーンでした。

 

☆全力で掛かってこい。全力で相手してやる。

コンペに向けて、青葉は悩みながらもどうすれば世界観が一発で伝わる・魅力が

伝わるのか模索しながら一枚の絵を描いていきます。

 

締め切りは明日に迫り、まだ描きあがらない青葉。でも諦めない。

今の自分の100%を出せばきっと、八神も受け止めてくれると信じているから。

 

八神はコンペ用の絵は既に終えており、他の仕事をしながらも青葉に声を掛けます。

そして八神がどんなキービジュアルを描き上げたか見せてもらう事に。

 

f:id:casek0309:20170826104654j:plain

それを一目見た瞬間、青葉は大粒の涙を流します。

 

八神の圧倒的な実力。

八神が手加減無しで描いてくれたこと。

青葉がキャラデザを手掛ける今回の作品を心から大事に思ってくれていること。

この作品を色んな人に遊んでもらいたい。

 

色んな思いが詰まった文字通り『プロ』の仕事を目の当たりにして

自らとの圧倒的な実力差を実感すると共に、思いが涙となって溢れたのだと思います。

 

本当に良いシーンでした。

感情メーターがポンコツになっている僕でも本当に胸に来るものがありました。

 

 

◇夢を与える仕事はかくあるべきだ。

前職は玩具系の職場に勤めていました。

オタク系の子だったら、結構やってみたいだろうなと思える仕事だったんですよ。

 

でも、現実の社内は世知辛い事ばっかりで。

 

早く作れ。納期。時は金なり。

安く作れ。見積もり高いよ。

あの人は下手だな。早いだけ。

この人は上手いけど、ちょっと個性強すぎて使いづらい。

 

こんな環境だと、みんな視野がドンドン狭くなっていくんですよね。

文句言われたくないし、ホントはこうしたいけど言うの止めとこ。

物事に柔軟な事は勿論大事だと思う。結果も大事だよ。

しかし、結果に対して情熱が伴ってこそ、真の『プロ』だと僕は信じています。

 

やたらと長くなってしまった…

読んで頂ければ幸いです。

 

ありがとうございました。