安物買いの銭失い。
小学生の頃の僕は「クラスで一番ことわざを知っている人!」という
他にもっと特徴無かったんか、という称号を頂いた事がある。
『マンガで学ぶことわざ100!』みたいな本が好きでひたすら読んだだけなのだが。
そんな中で一つ自分が人生の指針として間違いないと思わされるのが
『安物買いの銭失い』だ。
ネットが発達し、日本一安い店も検索できれば、何なら中古品のやり取りは
尋常じゃなく容易になった。アメリカの知らん軍人から使い古しの軍服を
話さずに入手出来るとは中々のテクノロジーだと思う。
しかしその分、ちょっと自制心・想像力の足りない自分みたいな人間の家には
毎日の様に宅急便が届く始末である。
高校生の頃からバイトを始めて、使えるお金の額が跳ね上がると
ボクの爆買い大作戦が始まった。
昔、好きだったけど店で買うのは年齢的に恥ずかしいロボットの玩具から始まり
フィギュア収集の熱は留まる事を知らず、6畳の部屋が箱だらけになるのに
時間は掛からなかった。
果ては僕が生まれる前に生産されたインベーダーのテーブル筐体を買って
玄関先で母親に泣かれたのは苦い思い出だ。
社会人になって、更に使える額が多くなると同時にAmazon、価格.comからの
誘惑も加わり、もう訳が分からなくなっていた。
これで金が尽きれば、歯止めも効いたかもしれないが悲しいかな、
いらなくなった物を次の持ち主にパスする事にもネットは特化していた。
買う⇒売る⇒買う⇒売る…エンドレスだった。
いい加減大人になったのか、はたまた枯れただけかは分からないが、
物欲は一時よりも大分マシになってきた。
(友人も呼べない様な箱だらけの部屋にいい加減、嫌気が差したのが大きい。)
振り返ってみると、あんなに欲しくて買った筈なのに
ネットショッピングを始めてから、今まで手元に残っている物は驚くほど少ない。
手元に残っている物達は本当に欲しかった。値段なんて関係ない。
そんな歴戦の勇士ばかりだった、安いから。で買った物は次々に戦線離脱していった。
今でも、値段重視で衝動買いする事は卒業できていない。
しかし結果的に無駄なお金を使った後悔を残して、手元には残らないだろうと思う。
まだ止められない、完璧には止められないかもしれない。
でも心にはいつも『安物買いの銭失い』の教訓を持ち続けたいと思う。
読んで頂き、ありがとうございました。
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