波照間島の思い出【もう一度行きたい場所は?】
忘れもしない私の人生史上最もメンタルを病んでいた2009年。
希代の大ポカで大学留年した時です。
苦労してGETした会社の内定もフイになり、泣きっ面に蜂のリーマンショックの影響で
新卒市場が一気に冷え込み、実家の空気は最悪でした。
卒業旅行なんてものは無く、親もろくすっぽ話をしてくれない中で
バカ息子を気遣ってくれたのでしょう。
『お祖母ちゃんと沖縄行くからアンタも鞄持ちで来なさい。』
母親からでした。
その沖縄旅行でもう一度頑張ろう!とやる気を取り戻したなんて綺麗な話では無く、
旅行に出ても親への申し訳無さで沈みっぱなしでした。
そんな何も受け入れられない様な状況でも、
波照間島は心に沁みる雰囲気が漂っていました。
港はポツポツと地元の人がいて、少年が遊び疲れたのか昼寝をしている。
牧歌的とは正にあんな感じだろうなぁと感じたのを思い出します。
ツアー客達とプラプラと歩きながら浜辺を目指す中で、
添乗員のおっちゃんが三味線を弾きながら前を歩いている。
浜辺もカップルの旅行客が一組と、地元の小学生がちょっと早い海開きを
勝手に解禁している程度で人の少ない静かな海でした。
東京とは何もかも違うのどかな風景といつかは人も住まなくなるのかな、、、と
思わせる儚さが、傷心の心に沁みました。
そんな旅から紆余曲折あって、両親とも「あん時は本当に大ポカやってくれたよ!」と
笑って話せる様になりましが、「沖縄」とか「波照間」と聞くとあの頃の
しんどかった時代を思い出します。
いつの日かしんどかった思い出を書き換えに波照間島にはまた遊びに行きたいのです。
出来ればお嫁さんでも連れて。